◎◎◎◎ミ いんらいん・すけ〜と @ Nagara River, GIFU ◎◎◎◎ミ

ベアリングメンテ

雨の中の勝手おどり、本当にお疲れ様でございました。
みなさん、ベアリング大丈夫ですか?(なわけない)
という僕もまだあれからブーツに指一本触れてません。
どうなってるかな、ドキドキ・・(笑)

ベアリングメンテについていろいろお問合せ頂いておりますので簡単に説明しておきます。

1.ベアリングを外す
ウィールまでバラしてベアリングを外します。慣れれば専用工具でなくても六角レンチ1本で外せるものなのでなんとかウィールからベアリングを抜いてください。4輪ブーツなら16個になります。

2.ベアリングの種類を見極める
良く見かけるベアリングの種類は2種類あります。ベアリングの側面の外周に近い部分を見てください。ここにCリングと呼ばれる本当に「C」の形をした金属の薄いスプリングワッシャーのようなものがはめ込まれているタイプ、この場合は切り欠きの部分に針(安全ピンとか画鋲とか)で引っ掛けてCリングを外すことが出来ます。
画像拝借:
http://www.monotaro.com/cgi-bin/OBP.cgi?m=ZxgYMdKLZzI9lnrOkKF380WipoDnl68w&q=00329384

もう一つのタイプは圧着封入されているもので、外すことが出来ませんので、完全に掃除することはあきらめてください。このページの最下部に簡単な掃除の仕方を説明してあります。
画像拝借:
http://www.monotaro.com/cgi-bin/OBP.cgi?m=ZxgYMdKLZzI9lnrOkKF380WipoDnl68w&q=00332236

また、たまに見かけるのが側面のシールドが金属ではなくゴムのタイプもの。これは何も考えずに針で突いて引き出せば簡単に開けられます。シールドの取り外し・取り付けが簡単な分、ゴミの侵入も多いです。
画像拝借:
http://www.monotaro.com/cgi-bin/OBP.cgi?m=ZxgYMdKLZzI9lnrOkKF380WipoDnl68w&q=00328517

3.シールドを外す
Cリングタイプの場合はベアリングの側面の外周の隙間に沿って安全ピンなどの針先をぐるっと回してやると切り欠きにひっかかるはずです。見つかったらそこに針を引っ掛けて慎重にCリングを引き出します。このときに良くやらかすのが、取れた瞬間にピ〜ンってどっかに飛んで行きます。結構飛距離が出ますので飛んだ場合は広範囲に捜索依頼してください。Cリングが外れれば逆さにしてトントンと叩くとシールドが外れます。外れない場合は隙間から針先で引っ張ってみてください。
ゴムシールのタイプは簡単に外れますので苦労しないと思います。
※やる気のある方は両面外したほうが綺麗に掃除できますが、片面でも十分です。
一部ベアリングには内部のボール受けが樹脂製のものがあります。この場合はこのボール受けも外せますので針で取り出しちゃいましょう。一般的には金属製で取り外せません。

4.お掃除開始
まずベアリング本体。雨の中滑走してますので相当泥が入っていると思います。潤滑油がグリスの場合は泥なのかグリスなのか分からない状態になっていると思います。

エディ・マツガー流:地球にやさしいやり方です!
(ここに写真があります → http://www.skatecentral.com/public/custom/collection/dvd/maintenance.html
スパゲティを作る要領です。(マジで)
鍋に湯を沸かして沸騰させます。そこへベアリングを放り込んで10分程度「煮詰めます」!!
途中ちゃんとまぜまぜしてくださいね。
火を止めて汚れが浮いているのを確認します。まだ汚れが取れきっていない場合はもう数分煮詰めてみましょう。
ざるにあけて水気を切ります。触れる程度に冷めてきたら指でベアリングを回して水気をある程度飛ばします。やけどしないでね。
あとは低温でオーブンで焼きます。これも10分くらい。
トースターだと熱が出すぎると思いますので、オーブンでやってください。
心配ならドライヤーを固定して指で回しながら水気を乾燥させます。
完全に乾いたらグリスアップ。

地球に優しくないが早い方法:
準備するもの
・ベアリングが全部入り密封できる容器(ジャムのビンとか口広なペットボトル、牛乳パックでもOK)
・車のブレーキクリーナー、なければ灯油でもいい
・CRC-556やWD-40などの潤滑スプレー
・新聞紙やティッシュなど
容器にベアリングを放り込み、そこへベアリングが浸る程度にクリーナーや灯油をぶち込みます。
密封してシェイク!激しくシェイク!漏れないように気をつけてください。
ある程度汚れが取れたらベアリングを救出して取り出し、並べます。
容器の液体はかなり汚くなっていると思いますので大きめのペットボトルなどに移して再度綺麗なクリーナー液を入れておきます。
並べたベアリングへ潤滑スプレーをぶっかけてグリスや砂を吹き飛ばします。ベアリングを一つずつ回しながらチェックして、汚れがひどいものは再度クリーナー液へ放り込みシェイク。
すべてのベアリングが綺麗になったら最後に再度クリーナー液シェイクで潤滑油を洗い流して完了。
ドライヤーでベアリングを乾燥させ水気を飛ばし、グリスアップします。
廃液は・・・どう処理したらいいんでしょうかね。
だから地球にやさしくないんです。

5.グリスアップ
インラインスケート用としてグリスやオイルが売っています。
こだわる人は良いものを使いましょう。
ラジコン用とか自転車用などでもいいです。
気をつけないといけないのは、潤滑油に研磨剤が入っているタイプがありますので、使わないように。
こだわらない人はサラダ油でもミシン油でも工業用グリスでもなんでもいいですが、後で後悔するかと思いますので。
一般的にオイルは回転が軽く抜けが早い、グリスは回転が重たい(ネチネチ言う)けど長持ちするという感じです。
代表的な潤滑油として有名なCRC556(クレごーごーろく)がありますが、あれは樹脂を侵食しますので、ウィールの寿命を縮めます。WD-40は大丈夫とのことです。

6.組み立てなおし
バラした時とは逆の工程です。ゴムのボール受けを外した場合はボールを均等に並べてからはめ込みます。シールドをつけて慎重にCリングをはめていきます。切り欠きの片方を隙間に押し込んで押さえ、順番に1周はめていきます。最後に針先や爪の先で押し込んでみてきっちりはまっているか確認してください。Cリングの止め方がいい加減だと滑っているときにフレームに傷がついたりCリングが飛んでシールドが外れることもあります。

7.確認
組み立て終わったら一つずつ指で回して復活したベアリングを堪能してください。回りが悪かったり擦れるような音がする場合はたいていシールドの取り付けミスです。再度Cリングを外して組み立てなおしてみてください。

・余談
こういったのが面倒な人、朗報です。(?)
シールドの片側を開けた状態のままにしておきます。ウィールを組み上げるときに、シールドがない方を内側に、シールドを表側にして取り付けます。ウィールの内部は密閉されているので大丈夫です。
これだと最初からシールドが外れているので今後のベアリングメンテがしやすくなります。
ただしグリスやオイルは内部で飛び散ってますのでこまめにチェックしてください。

面倒な人はシールドを外さずにやる方法もありますが完全には綺麗になりません。
(シールドが外せないタイプもこれでOK)
ベアリングの内側の軸とシールドの間には必ず隙間があります。
ここから潤滑油スプレーを吹き入れます。すると反対側からスプレーの圧力で汚れが出てきます。これを繰り返すことによってある程度は中を綺麗にすることが出来ます。
グリスアップですが注射針のようなもので入れてやるしかありません。もしくはオイルなら隙間から入れてやれば入ります。
どちらにしてもシールドが外せないタイプはあまり良いベアリングではない可能性が高いですので、練習用として割り切って使ってください。

・グリスかオイルか?
グリスとはネバネバネチョネチョの指に付くととっても不快で面倒な半固形状のオロナイン軟膏?のような物質です。金属石鹸と呼ばれる物質に潤滑油を練りこんであるものとのこと。ベアリングが回転し金属同士の摩擦による熱で潤滑油が溶け出す仕組み。温度が下がるとまた固形状に戻ります。エディ御用達のTwincamベアリングは標準がグリスタイプです。これは長距離競技がメインのエディのリクエストにより、どんな状況下においても回り続けることを使命として開発されたとのこと。グリスは粘性が高いため回転によって飛び散ることなく、シールドにより外部へ流れ出すことも少ないため、ベアリング内部に留まります。グリスが充填されていることにより、外部からのゴミの侵入する隙間を作らせないという利点もあります。少々の水なら内部へ入り込むことも少ないです。グリスは自分から浸透していくことはありませんので塗ってやらないといけません。指でベアリングを回して回転が重いのはグリスの粘性のせいであって、ウィールを取り付けて滑っている状態では気になる重さではなくなります。
オイルは浸透潤滑剤系と呼ばれるものでは一般的にはCRC-556とかWD-40が有名。強力な浸透効果で細かい隙間にも勝手に入り込んでいきますので、緩まないねじ等にも効果が出ます。さび止めにも使えます。ただ揮発性が高くサラサラの液体なので高速回転によりあっというまにオイル皮膜がなくなってしまいます。一部樹脂を侵す物質が含まれているものがあります(CRC-556はNGです)ので長期間の継続使用にはご注意ください。ウィールのハブ部分の強度が落ちる可能性もあります。またグリスを溶かし出す効果もあります。オイルタイプのベアリングは標準で粘土の高いオイルが使われていることが多く、追加注油はそれほど気をつけなくても大丈夫ですが、グリスのように防塵効果は高くありません。
インラインスケートに関してですが、特性を理解して使い分けましょう。一般的には一発勝負タイムアタックや短距離レースにおいては回転の軽いオイルタイプ、悪条件下のレースや長距離ロードレースの場合はグリスタイプと使い分けられるようです。普通に練習用として使用するならメンテが面倒でないグリスタイプがお勧めです。

・粗悪なグリス
スケート用にベアリングの精度を示す指針としてABEC(えいべっく)という言葉があります。「Annular Bearing Engineering Committee」が定める規格ということで詳しいことは知りませんが、1,3,5,7,9?と数字が大きくなるほど精度が良いということになっています。ISOやJISも同様の規格で定めているようですが工業用用語なので知りません。ボールの精度なのかベアリング自体の精度なのかは良く知りませんが、精度の高いベアリングほど高価になっていきます。
ここで注意して欲しいのは、「精度の良いもの=良く回る」というわけではないということです。
「精度」が高いとどうなるかというと、一般的には精度が高ければ高いほど限界回転数が高くなります。車のタイヤで言うと、きっちりとバランスとってある足なら180km/hオーバーでも走れますが、バランスが悪いと100km/h程度でもハンドルがブレブレで怖くて走れない、これと似たようなものです(違うかも)。しかし、バランスの良いタイヤでも悪いタイヤでも低速走行時にはあまり影響はありませんよね。バランスの悪いタイヤでも街中を普通に運転するには問題ないのと同じです。
さて、インラインスケートで使用する608ベアリングの許容回転数は32,000rpmとなっています。80mmのウィールに取り付けた608ベアリングが32,000rpmしたら一体どれくらいの速度になるでしょうか。計算してみましょ。
まず直径80mmウィールの円周はというと、(円周の公式ℓ=2πr)
2 * 3.14 * 40mm = 251.2mm
少なめに見て25cmってところですね。
そしてこれが1分間に32,000回転するわけです。
ということは1分間に進む距離は・・
32,000 * 25cm = 800,000cm =8,000m = 8km/min
時速に直します。
8km/min * 60 = 480km/h !!!
はい、出ました。時速480km。
・・・新幹線より速く滑れる人にはABEC9が良さそうです。
このあたりでは長良川公園の尚子ロード往復2.5kmを5分で往復する人が「速い」とされてますので、これを基準に。
(比率で計算すれば速いのですが分かりやすく)
(2.5km / 5) * 60 = 30km/h
スケートだとこの程度の速度です。
(30km/h / 60min ) * 1000m * 100cm = 50,000cm/min
50,000cm/min / 25cm = 2000rpm
スケートの場合、せいぜいこの程度の回転数しか出てないわけです。
単純に「精度の良いもの=良く回る」ではないことがお分かりいただけますでしょうか。
でも、実際ABEC1とか刻印のあるものよりABEC5やABEC7のほうが遥かに回りますよね。
なぜか。
そうなんです、中に充填されているものが問題なんです。
おもちゃスケートや子供用スケートにはABEC1と書かれたベアリングが多く採用されていますが、実はグリスが問題なだけ。
粗悪?な重たいグリスが充填してあるおかげで回転の重いウィールになってしまい、結果的に滑れない重たいスケートになってしまっています。ABEC1ともうたってなく工業用の608ベアリングがそのまま付いているものも多いです。工業用の安価なベアリングは回転することよりも耐久性や耐候性が求められますので回らなくて当然なわけです。
逆に最初からABEC5だのABEC7だのうたってあるベアリングはスケート用に使うことが目的で販売されているので最初から目的にあったオイルでセッティングされているわけで、回って当然なんです。
せっかくお掃除方法が分かったところで、一度ABEC1の回らないと思っているベアリングを掃除してみてください。
ABEC5なんかと変わらず回るようになるはずです。
これをきちんとオイルアップしてやれば・・十分使えるベアリングに変身です。
ただし、もともとの精度という問題は解決できません。
もともと精度が低いものは衝撃や磨耗により、より一層精度が落ちていきます。ようするにガタがくるのが早いということになります。耐久性という点に関しては精度の高いもの方が良いわけです。
※上記計算ですが自身ありませんので間違ってたらフォローお願いします。









他、参考になりそうなページ直リンク
・ウイール・ベアリングの外し方 http://www.akibasports.com/support/inlinemaint4.htm
・ベアリングの掃除 http://ksnn.com/blog/archives/000933.html
・インラインのお手入れ http://www.snow-line.net/inlineteire/inlineteire.htm
・bearingのmaintenance http://skier.pro.tok2.com/inline_ski/bearing/bearing.html


※上記はがくちゃん自己流のやりかたですので致命的に間違っていても責任取れませんので悪しからず。
041014β版 がくちゃん

free [] 著者: admin 作成日: 2004/10/14 17:05
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